凹凸に対する治療としては、
(1) 全体的なアブレージョンおよびピーリング:削除する深さにそれぞれ差があるが、
削除または炎症の波及による真皮膠原線維の再構築と再上皮化時の皮膚の表面の平坦化を期待する、
(2)局所的なピーリング:陥凹の部分のみを融解し、その後のリモデリングに期待する、
(3)filler:コラーゲン、ヒアルロン酸などを注入することによって陥没を目立たなくする、
(4)その他、の4つに大きく分かれます。
(1)削除する深さが深い順に
dermabrasion, laser abrasion, microdermabrasion, chemical peelingがあります。
Dermabrasionではグラインダーを用いて真皮乳頭層から中下層までを削除します。
また、laser abrasionでは、スキャナー付きCO2レーザーやEr-YAGレーザーなどを用いて、
真皮乳頭層レベルまでの治療ができ、microdermabrasionは表皮剥離レベルの治療が可能です。
当然、削除レベルが深ければ深いほどニキビ瘢痕の治療効果も期待できますが、
瘢痕形成、色素脱失、毛細血管拡張や色素沈着などの合併症の可能性も高くなります。
しかし、治療後紅斑や色素沈着にはトレチノイン、レーザーなど有用な方法も開発され、
以前よりは積極的な治療が可能になりました。
ケミカルピーリングやnon-abrative laserではごく表面的な治療効果であれば期待できます。
(2)40-100%のTCAを使用し、細い針や爪楊枝などを用いて丁寧にアイスピック陥凹に入れていきます。
中和処置は不要で、3-4週間の間隔をおいて2-4回繰り返します。CROSS法ともいいます。
(3)物理的に陥凹を押し上げることによって瘢痕を目立ちにくくしていきます。
しかし、半年程度で効果が減弱すること(ごく一部については自己組織と置換されることを
期待することができる)、瘢痕の強い症例には無効なことから、全員に効果があるわけではありません。
(4)ビタミンC誘導体ローション、脱毛レーザー、non-abrative laser、Q-Nd/YAGレーザー(炭粉使用)、
ケミカルピーリングなどを用います。受診時にご相談ください。